今回紹介する「対象関係論の基礎―クライニアン・クラシックス」はあまり入門者向けの本ではありません。そう言われると、読みたくなる人も、実力がつくまでとっておく人も、もし臨床学問として読まれるなら、ぜひ臨床実践をまがりなりにもできるようにしながら読むことをお勧めします。
精神分析的心理療法は、セッティングの中での治療者の姿勢論としてはともかく、臨床実践治療学だと思いますし、そのツールにするためのヒトの心の交流の動きを理解する学問だと思うからです。
写真は当院です |
曜日・時間・対象レベル | テーマ・内容 |
月・午後8時~ (10月15日~順次) 初級まで |
「まずは心理臨床の現実実践について」
方法や心構えについて、講義や相談をします。フォーミュレーションの意義と臨床での使い方、どんなふうにケースを続ければよいか?、話が行き詰まったらどうする?、患者へのヒントを見つけ伝えてみる、身体状態・生活アドバイス・心理的アドバイスを区別していますか?、症例提示の練習を試用、など。 |
水・午後7時~ (10月10日~順次) 中級前後 |
「グループスーパービジョンを受けてみよう」
面接が続くようになって、次に悩むのは、何回も続く話の中でクライエントに示す考えがこれでよいのか自信が持ちにくいことです。理論や症例検討で、スーパーバイザーの言うことは分かるし、場合によってはみな褒めてもくれるけど、なぜこのケースは通い続けるのだろう?なぜクライエントの生活が変わらないように見えるのだろう?途中で来なくなる人は何を気にしたのだろう?といったことです。 これらは日々の暮らしの中で流れてしまいがちなことですが、それこそが、上級に踏みこむための重大なテーマだと思います。当セミナーは短いグループの形式ですが、自分自身とクライエントにとって本当に役立つきっかけが掴めると思います(学派によらず、毎回1セッションずつ報告してもらう形式です)。 |
土・午後3時~ (隔週・診療日、 10月13日~順次) 初級・中級 |
「技法を学び、語ろう」
隔週ですが、認知行動療法や精神分析療法の技法・理論について講義をしたり、時にはグループセッションの持ち方を練習します。 |
当院でのレベル | 応募時の資格、社会的立場 (下記のいずれかの方) | 経験 | 時給 | 勤務日数 |
ごく初級~初級 | ・臨床系心理学科大学院卒業(見込み)者で、公認心理師受験準備中の方。 ・臨床心理士で既に公認心理師の受験が完了している方か、準備中の方 ・看護師で既に公認心理師の受験を終えている方 | ・臨床経験はなくても構いません。 | 1300~ 2000円強※ | 下記の空きコマのうち、 週に2コマ~4コマ |
上級以上 | ・臨床心理士の資格を持っていて、既に公認心理士の受験を終えている方 | ・当院でのレベルの目安に相当する心理臨床経験。 推奨:医療現場での臨床経験 | 1800~ 5000円※ | 下記の空きコマのうち、 週に2コマ~4コマ |
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
10-13時
| × | ○ | △ | ○ | ○ | ○ |
15-19時
| ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | × |