2018/11/11

リハビリグループなんかもやっています

先日行った「リハビリ前の振り返りグループ」。
意外に盛り上がったし、想像の域を出ないものにならなくてよかったです。
表向きのテーマは「復職を前にして緊張すること、心配なこと」な訳ですが、
そんな風に具体的なテーマで振り返っても、なかなか自分たちが気が付きにくいところはあるもの。

こうした時には初めにとっつきがよいテーマで軽く一巡した後、
その時みんなが話したことから、「意外な」心配の形を取り上げていきます。

たとえば、誰かが「自分は休み明けでみんなの中に行くと、少しうわずってのぼせてしまいそう…」と言えば、
次にみんなに「みなさんは仕事やそれ以外の場面でのぼせることはありますか?」と聞いてみます。
グループワークで一人ひとりの負担が少ない場合は、それなりに似たシチュエーションが浮かぶものですし、
誰かの発言からヒントを得て、ちょっとずれてても納得はできることを話してくれることが多いものです。
それに、スタッフが自分の暮らしや仕事に絡めて話すと、ほとんどのメンバーも一生懸命考えようとしてくれます。

何より大切なのは、各メンバーさん個人個人の治療の中で、
ここで彼らが話した事自体や、他の人が話したことをよりどころにして、
治療者が独自の切り口でフィードバックできること。
前の例では、「グループであなたは舞い上がらないと言っていたけど、結構張り切って話してましたよ」と言うチャンスがあったら、
意外な洞察が得られたりすることがあるんです。

*上記の例は全くのフィクションです。また、会の進行やフィードバックの仕方はトレーニングを十分積んだ臨床的発想とタイミング取り、倫理観が必要です。


写真は当院です