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2019/05/30
2018/12/20
専門家向けメディア紹介「対象関係論の基礎」
精神分析学:上級以上向け
今回紹介する「対象関係論の基礎―クライニアン・クラシックス」はあまり入門者向けの本ではありません。そう言われると、読みたくなる人も、実力がつくまでとっておく人も、もし臨床学問として読まれるなら、ぜひ臨床実践をまがりなりにもできるようにしながら読むことをお勧めします。
精神分析的心理療法は、セッティングの中での治療者の姿勢論としてはともかく、臨床実践治療学だと思いますし、そのツールにするためのヒトの心の交流の動きを理解する学問だと思うからです。
精神分析的心理療法は、セッティングの中での治療者の姿勢論としてはともかく、臨床実践治療学だと思いますし、そのツールにするためのヒトの心の交流の動きを理解する学問だと思うからです。
【臨床Tips】献身と強い罪悪感:心理療法への入り口
あるケースとの入口での素描を書いてみます。いつもながら、大分改変しており、フィクションと言ってもよいかもしれません。
このケースでは躁うつ気質がありました。すごく一生懸命、真剣に、落ち着いた大人、しかもしっかりした専門性とその責任を担うことをやり続けている人でした。周囲にすごく尊敬されると言うよりは、少し控えめにみえ、でも年齢相応の自信はありそうでした。周囲に厳しくあたることはない人柄でもありました。
このケースでは躁うつ気質がありました。すごく一生懸命、真剣に、落ち着いた大人、しかもしっかりした専門性とその責任を担うことをやり続けている人でした。周囲にすごく尊敬されると言うよりは、少し控えめにみえ、でも年齢相応の自信はありそうでした。周囲に厳しくあたることはない人柄でもありました。
2018/12/16
2018/12/09
当院のセミナーや求人のスタイル
これまで、色々な学生さんやリクルーターに接した経験から、当院では、求人活動やセミナーなどの研修制度を現在のところ細く長く行っています。
現在も、●臨床心理士・公認心理師(候補)の方の非常勤職募集を継続中ですし、研修制度としての●プチセミナー各コースも、現在進行形です。
このブログでの各種タグから情報を御覧ください。(近日中に要項のマイナーバージョンアップとそのリンクを提供します)
*当院のセミナーやスーパービジョンは随時メンバーを募集していますが、定員がいっぱいになると締め切ります。ご検討・ご応募はお早めに。
*写真はスタッフによるものです。
現在も、●臨床心理士・公認心理師(候補)の方の非常勤職募集を継続中ですし、研修制度としての●プチセミナー各コースも、現在進行形です。
このブログでの各種タグから情報を御覧ください。(近日中に要項のマイナーバージョンアップとそのリンクを提供します)
*当院のセミナーやスーパービジョンは随時メンバーを募集していますが、定員がいっぱいになると締め切ります。ご検討・ご応募はお早めに。
*写真はスタッフによるものです。
2018/11/01
YKMCプチセミナーのスタートアップシーズンを終えて
10月にスタートアップシーズンを済ませた当セミナー。
11月からいよいよ正式開講いたします。
【スタートアップ中に分かったこととして…】
全体的に
・みなさんとてもお忙しく、せっかくセミナーに感心を持っていただいたにも関わらず、日程調整が難しい。
ごく初級~初級者の方
・一番応募者が多かったです。
・発表やグループに慣れていない。自分の臨床内容、まとめ方、伝え方、プレゼンの仕方に自信がないし、緊張してしまう。身内以外の検討会などに参加して発表するのが不安、怖い。
・カウンセリングや心理療法を目指しているが、相応した職場に就けていないか、まだ専門家としてのスタンスがつかめない。
・多くの方は、学生時代に1~数例のカウンセリング実習はしていた。
中級者の方
・医療現場とそれ以外での仕事の仕方の違いを心配しすぎている傾向がある。
・せっかく医療現場に就いてもカウンセリングから専門的心理療法に向けてどのような経験を積めばよいのか指針がなく感じている。
・現実では中等~重症の患者の日常的サポートに追われている。
・カウンセリング/心理療法を始めて、学んだ技法を試そうとしたり、SVを受けているが、なかなか専門書や指導者のような実践にならない。
上級者の方
・here&nowの解釈に持っていこうとする姿は見られる。
・ケースの転移が進展した時、あまりに連想の展開がスピーディーで広くなるため、追いつかない感じがする。
・アクティング・アウトが生じたときの現実マネジメントと心理的解釈のバランスが良くない(どちらかだけに頼る方が不安が軽く済むため)。
といった実情が伺えました。
そこで、プチセミナーの利点である「立ち寄りやすく、低価格、だけど重厚な内容」を活かしたまま正式開催するために、形式と内容を少し工夫してメンバーを募集することにしました。
詳しい内容については次の記事をご覧ください。
11月からいよいよ正式開講いたします。
【スタートアップ中に分かったこととして…】
全体的に
・みなさんとてもお忙しく、せっかくセミナーに感心を持っていただいたにも関わらず、日程調整が難しい。
ごく初級~初級者の方
・一番応募者が多かったです。
・発表やグループに慣れていない。自分の臨床内容、まとめ方、伝え方、プレゼンの仕方に自信がないし、緊張してしまう。身内以外の検討会などに参加して発表するのが不安、怖い。
・カウンセリングや心理療法を目指しているが、相応した職場に就けていないか、まだ専門家としてのスタンスがつかめない。
・多くの方は、学生時代に1~数例のカウンセリング実習はしていた。
中級者の方
・医療現場とそれ以外での仕事の仕方の違いを心配しすぎている傾向がある。
・せっかく医療現場に就いてもカウンセリングから専門的心理療法に向けてどのような経験を積めばよいのか指針がなく感じている。
・現実では中等~重症の患者の日常的サポートに追われている。
・カウンセリング/心理療法を始めて、学んだ技法を試そうとしたり、SVを受けているが、なかなか専門書や指導者のような実践にならない。
上級者の方
・here&nowの解釈に持っていこうとする姿は見られる。
・ケースの転移が進展した時、あまりに連想の展開がスピーディーで広くなるため、追いつかない感じがする。
・アクティング・アウトが生じたときの現実マネジメントと心理的解釈のバランスが良くない(どちらかだけに頼る方が不安が軽く済むため)。
といった実情が伺えました。
そこで、プチセミナーの利点である「立ち寄りやすく、低価格、だけど重厚な内容」を活かしたまま正式開催するために、形式と内容を少し工夫してメンバーを募集することにしました。
詳しい内容については次の記事をご覧ください。
2018/10/18
◇セミナー・補足(初級編)◇今の現場でできることを一生懸命こなしてみよう
開始後1週間が経ち、一回りした感じがあるので、その中での所見と、それを基にした工夫を考えました。
初級向けのセミナーは、みなさんの現場での悩みや不安を聞きながら、心理職としてのスタンスや姿勢を学べる場にしたいと考えています。座学のセミナーというよりはワークショップに近い形式です。
内容の詳細についてはこちらをご覧ください→https://ykmcpro.blogspot.com/2018/10/blog-post.html
前回の投稿では所要時間30分程度とお伝えしていましたが、一回45分程度に落ち着きそうです。初めのうちは1時間くらいになったりもしますが、スタンスが掴めればスムーズに進んでいくと予想しています。初期は臨床の解説やスタンスの問い方などから始めていきます。
希望の曜日がまちまちなので、曜日を増やしていこうと思います。その分、時々お休みをする予定です(予定は前もって早めにお知らせします)。また、曜日やレベルによってマンツーマンになる可能性もあります。
●セミナーの進め方
見立て→判断→何が適用になるか、どういうスタンスの療法が良いか、一般的カウンセリングや専門技術の判断をし、他の人に伝わりやすい形を組む練習をします。
〇ケースを持っている方
どんなケースを持っている方も、一部のケースの素描を5分程度話してもらう形になります。事前の準備などは特に必要なく、こういうことを相談したいというのを念頭に置いて参加してもらえれば大丈夫です。
〇ケースを持っていない方
→メール(petit★ykmc.jp、★→@)にてご相談ください。
※日によっては少人数の時もあります。
※入念な準備や原稿をまとめてくる必要はありません。
これまで、ごく初級・初級の参加者にお会いした限りでは「心理職に就いてはいるものの、心理療法やカウンセリングをやる機会が少なく、福祉的業務や医療の補助的サポートが多い。医療者のアシスタントや現実的具体的なニーズの拾い出し、生活や暮らしのケアなどがメインで、専門的な業務がなかなかできない」という戸惑いや不安を持つ方が多いようです。
初級で重要なこと①
心理療法やカウンセリングでまず重要なのは、クライエントが下記のどちらに当てはまるかを見極めることです。
1)クライエントの現状、長い将来を考えて、社会的な医療福祉サポートに頼る
2)本当の自活ができて医療福祉がいらなくなるまでに回復が見込める
自活できる力を低く見積もった場合は簡単です。ですが、実際は1)だったのに2)と判断した場合は、クライエントが無理をすることになってしまいます。ヘトヘトにさせたり、病理的心理の人の場合はそれが行動化・症状化したり、混乱につながることもあります。この見極めを練習していかないと、のちのちクライエントの生活力が落ちていくのを見過ごしてしまいます。
ベテランの先生でもシビアな見立てができず、20~30年間患者さんと会い続けるのはよく聞く例です。こういうパターンでは、転職や引っ越しなどで関わりが終わった後に、結果として医療や福祉が必要だったと周りが気づくことになります。その場その場で見立てをきちんと修正していかなければ、クライエントも夢を見てしまい、現実を踏まえられず、結局何も変わりません。
そういう意味で、シビア、シリアスな見立てをいかにできるようになるかが重要です。厄介なのはこちらの希望的観測が強い場合(いつかよくなるのでは?と思いたくなる)や、こちらの自尊心でなかなかシビアな視点を持てない場合です。
初級で重要なこと②
もう一点は、自分の今の職場で何ができるかを考えることです。心理療法・心理カウンセリングのプロフェッショナルになりたいのであれば、今任されている作業やルーチンワークを十分技量が高いと言われる状態に持っていくことです。誰から見ても熟練している人は、例えブランクが空いて不慣れな状態であっても、少し練習すれば簡単な処置はすぐにこなせるようになります。今の業務がつまらなくても、1~2年やって上達して、これだけできるというレベルに持っていければ、「こういう業務の時間を取ってもいいですか?」という提案や、他の職場への転職もしやすくなります。またそうした作業は、現実に触れる良い練習にもなるでしょう。
キャリアの最初がどうだったかはあまり関係がなく、誠実にやり通せば生き残ることができます。周りの人たちを見ていても、いくつか仕事をやっていくうちにたまたま恵まれた環境に出会えたという時期があるようです。
このセミナーは、そうやって心理職という仕事に向き合っていく上で、姿勢を学べる研修があれば自信になる、と思って始めました。自分の方向性が合っているかどうか不安になることもあるでしょうし、実際に私もそういう経験があります。スーパーヴィジョンでも、個々のケースのしっかりした相談はなかなか難しいものです。このセミナーが日々のふとした積み重ねをやるのに役立てば、と思っていますし、実際スタートしてみてそれで良いのだろうという実感も持っています。
初級向けのセミナーは、みなさんの現場での悩みや不安を聞きながら、心理職としてのスタンスや姿勢を学べる場にしたいと考えています。座学のセミナーというよりはワークショップに近い形式です。
内容の詳細についてはこちらをご覧ください→https://ykmcpro.blogspot.com/2018/10/blog-post.html
前回の投稿では所要時間30分程度とお伝えしていましたが、一回45分程度に落ち着きそうです。初めのうちは1時間くらいになったりもしますが、スタンスが掴めればスムーズに進んでいくと予想しています。初期は臨床の解説やスタンスの問い方などから始めていきます。
希望の曜日がまちまちなので、曜日を増やしていこうと思います。その分、時々お休みをする予定です(予定は前もって早めにお知らせします)。また、曜日やレベルによってマンツーマンになる可能性もあります。
●セミナーの進め方
見立て→判断→何が適用になるか、どういうスタンスの療法が良いか、一般的カウンセリングや専門技術の判断をし、他の人に伝わりやすい形を組む練習をします。
〇ケースを持っている方
どんなケースを持っている方も、一部のケースの素描を5分程度話してもらう形になります。事前の準備などは特に必要なく、こういうことを相談したいというのを念頭に置いて参加してもらえれば大丈夫です。
〇ケースを持っていない方
→メール(petit★ykmc.jp、★→@)にてご相談ください。
※日によっては少人数の時もあります。
※入念な準備や原稿をまとめてくる必要はありません。
これまで、ごく初級・初級の参加者にお会いした限りでは「心理職に就いてはいるものの、心理療法やカウンセリングをやる機会が少なく、福祉的業務や医療の補助的サポートが多い。医療者のアシスタントや現実的具体的なニーズの拾い出し、生活や暮らしのケアなどがメインで、専門的な業務がなかなかできない」という戸惑いや不安を持つ方が多いようです。
初級で重要なこと①
心理療法やカウンセリングでまず重要なのは、クライエントが下記のどちらに当てはまるかを見極めることです。
1)クライエントの現状、長い将来を考えて、社会的な医療福祉サポートに頼る
2)本当の自活ができて医療福祉がいらなくなるまでに回復が見込める
自活できる力を低く見積もった場合は簡単です。ですが、実際は1)だったのに2)と判断した場合は、クライエントが無理をすることになってしまいます。ヘトヘトにさせたり、病理的心理の人の場合はそれが行動化・症状化したり、混乱につながることもあります。この見極めを練習していかないと、のちのちクライエントの生活力が落ちていくのを見過ごしてしまいます。
ベテランの先生でもシビアな見立てができず、20~30年間患者さんと会い続けるのはよく聞く例です。こういうパターンでは、転職や引っ越しなどで関わりが終わった後に、結果として医療や福祉が必要だったと周りが気づくことになります。その場その場で見立てをきちんと修正していかなければ、クライエントも夢を見てしまい、現実を踏まえられず、結局何も変わりません。
そういう意味で、シビア、シリアスな見立てをいかにできるようになるかが重要です。厄介なのはこちらの希望的観測が強い場合(いつかよくなるのでは?と思いたくなる)や、こちらの自尊心でなかなかシビアな視点を持てない場合です。
初級で重要なこと②
もう一点は、自分の今の職場で何ができるかを考えることです。心理療法・心理カウンセリングのプロフェッショナルになりたいのであれば、今任されている作業やルーチンワークを十分技量が高いと言われる状態に持っていくことです。誰から見ても熟練している人は、例えブランクが空いて不慣れな状態であっても、少し練習すれば簡単な処置はすぐにこなせるようになります。今の業務がつまらなくても、1~2年やって上達して、これだけできるというレベルに持っていければ、「こういう業務の時間を取ってもいいですか?」という提案や、他の職場への転職もしやすくなります。またそうした作業は、現実に触れる良い練習にもなるでしょう。
キャリアの最初がどうだったかはあまり関係がなく、誠実にやり通せば生き残ることができます。周りの人たちを見ていても、いくつか仕事をやっていくうちにたまたま恵まれた環境に出会えたという時期があるようです。
このセミナーは、そうやって心理職という仕事に向き合っていく上で、姿勢を学べる研修があれば自信になる、と思って始めました。自分の方向性が合っているかどうか不安になることもあるでしょうし、実際に私もそういう経験があります。スーパーヴィジョンでも、個々のケースのしっかりした相談はなかなか難しいものです。このセミナーが日々のふとした積み重ねをやるのに役立てば、と思っていますし、実際スタートしてみてそれで良いのだろうという実感も持っています。
2018/10/12
プチセミナーを企画した経緯
今回のセミナーを「プチ」と銘打ったのは、自分の研修時代や指導の中で挫折したり半端で終える方が多かったためです。研修には深刻で真剣な時間も必要ですし、莫大な時間とお金をかけて失敗する率も高く、語学教室並みかも。それで、構えてケース資料や予習を準備しなくてよいカタチにしたかったのです。
一回一回は費用と疲労が明日に響かない範囲ですが、少しずつ、でも着実に深みや実りが得られるよう考えています。初級者には対談や症例から小さいTipsや判断と技法が、中上級者は1面接を深く読み解く英国的な探究方法が身につくように、です。
一回一回は費用と疲労が明日に響かない範囲ですが、少しずつ、でも着実に深みや実りが得られるよう考えています。初級者には対談や症例から小さいTipsや判断と技法が、中上級者は1面接を深く読み解く英国的な探究方法が身につくように、です。
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