2018/10/07

プチセミナーが本格開講します(スタートアップキャンペーンも実施)!!

 当院では、公認心理師や心理療法家になる方向けに、レベル別のプチセミナーを開講してまいります。気軽に参加でき、少しずつ実地に役立つよう組みました。

 先日初回を終えて、まずは以下のようにセミナーの日程を組むことにしました。人数的には十分ゆとりがあるので、ご検討の参考になさってください。10月中はいつからでも参加可能です。また、11月以降はコースを増やす予定です。ご関心がある方は、専門家向けツイッター(@YKMCProfession)のフォローをお願いします。

 1回のセッションは30分です。短く感じるかもしれませんが、無理なく少しずつ継続していきましょう。

《こんな方におすすめです》
初級レベル前後
・プロになった(なる)が、実際どのような職業姿勢を持てばいいか分からない ・日々のケースが福祉的・ビジネス的・司法的対応ばかりで心理職としてのアイデンティティーがつかめない ・アセスメントやフォーミュレーションが大事というが、プロになって数年経っても、まだ指導者やスーパーバイザー頼みで先行きが不安 中級レベル前後 ・Cl.が怒ったり、不安定にならないか内申構えてしまい、なかなか自信を持って踏み込めない ・Cl.の不穏や危機への介入やマネジメントがうまくいかない ・カウンセリングは始められるようになったが、なんとなくしりすぼみで終わることが多い。 上級レベル前後 ・傾聴まではできるようになった。CBTなどの明確な手法や精神分析のような転移状況を扱う手法も研修した。でも、現実のセッションではうまく使えていない気がする。

*レベル分けは、当院独自のものです。詳しくはこの記事の最下段をご参照ください。

《設定曜日・開始時間》
曜日・時間・対象レベルテーマ・内容
月・午後8時~
(10月15日~順次)

初級まで
「まずは心理臨床の現実実践について」

 方法や心構えについて、講義や相談をします。フォーミュレーションの意義と臨床での使い方、どんなふうにケースを続ければよいか?、話が行き詰まったらどうする?、患者へのヒントを見つけ伝えてみる、身体状態・生活アドバイス・心理的アドバイスを区別していますか?、症例提示の練習を試用、など。
水・午後7時~
(10月10日~順次)

中級前後
「グループスーパービジョンを受けてみよう」

 面接が続くようになって、次に悩むのは、何回も続く話の中でクライエントに示す考えがこれでよいのか自信が持ちにくいことです。理論や症例検討で、スーパーバイザーの言うことは分かるし、場合によってはみな褒めてもくれるけど、なぜこのケースは通い続けるのだろう?なぜクライエントの生活が変わらないように見えるのだろう?途中で来なくなる人は何を気にしたのだろう?といったことです。
 これらは日々の暮らしの中で流れてしまいがちなことですが、それこそが、上級に踏みこむための重大なテーマだと思います。当セミナーは短いグループの形式ですが、自分自身とクライエントにとって本当に役立つきっかけが掴めると思います(学派によらず、毎回1セッションずつ報告してもらう形式です)
土・午後3時~
(隔週・診療日、
 10月13日~順次)

初級・中級
「技法を学び、語ろう」

 隔週ですが、認知行動療法や精神分析療法の技法・理論について講義をしたり、時にはグループセッションの持ち方を練習します。
*曜日や時間、コースとご自分のレベルが合わないと感じた方はご相談ください!スタートアップ期間中は、その他の時間帯の準備も進めています。
上級者の方については、十分実力と経験が伴っている方には当面別途にスーパービジョンを行うことにし、それ以外の方は上記セッションに振り分けることになりました。そのため、上級以上のコースをご希望の方は、メールにて別途ご相談ください。(基本的には、精神分析的精神療法のSVとなります。)

《講師》
院長(精神分析学会認定医、グループ療法や森田療法の実践経験)および所属心理士(認知行動療法家)

《場所》
当クリニック内
→公式サイトhttp://wwwykmc.jp/のアクセスページをご覧ください。

《会費》
10月中 スタートアップキャンペーン価格 1回お一人2000円(窓口支払・現金のみ)
※11月以降は各回3000円となります。

《応募方法》
メールにてお願いいたします。
petit@ykmc.jp

・記載内容
タイトル:セミナー申し込み
本文:
お名前
希望曜日(自分のレベルが分からない、曜日とコースが合わないとお感じの場合はその旨も添えていただいて構いません。)
所属先名(学生の方は学科名まで、無所属の方は臨床心理士最新更新年月日)
*有臨床資格者の方は、資格名を記載願います。
あなたのメールアドレス

※(参考)当院での心理臨床家レベル分け概略
・ごく初級:現場にまだ立っていない。問診を取ったり、軽く調子や経過を見るのもまだ自信がない。
・初級:アセスメント、フォーミュレーション、セラピー導入やマネジメントに自信がない。
・中級:傾聴的なカウンセリングを長期間続けたい。認知行動療法などの形式に則ったセラピーを始めたい。受け止めるだけでなく、指導や指示、示唆とのバランスを考えている。セラピーは続くが、患者やクライエントの生活力がもっと向上するようにしたい。
・上級:認知の歪みだけでなく、心理力動の理解や転移を客観的には理解できる。学会発表や論文を書いたことがある。一定のセラピー技法は身についている。here & nowの解釈をしたことがある。
・それ以上…:here & nowの転移理解を解釈できるが、どうしても理論のフレームワークに頼りがち。自分のオリジナリティを論文にしたい。